2025年現在個人歯科医院が現少の一途にある中、数十軒の歯科医院を一つの法人傘下にしてチェーン店化を進めた医療法人や常勤とパートタイムを含め30人以上のスタッフを抱えたような大規模医院が増えているようです。 スポーツでいえば歯科は個人戦と考える世代には、器機材の共有やスタッフ管理に融通が利くスケールメリットは理解していますが、盆暗?3人いたって文殊の知恵は働かないのではと揶揄しても、気に入らないならチェンジができる安心感?は患者さんにとってメリットがあるのでしょうか、、
以下かなり昔のQ&Aから転載します。
大きな診療所のほうが何かと安心?(2002年のテキストより)
有能で良識あるスタッフが揃っていればスケールメリットが出てくるでしょうが、一箇所に優秀な人材をかき集められるほど魅力のある職場はいまの歯科にはありません。 成長産業は若い世代が前の世代より段々優秀になっていくものですが、歯科は違うようです。 一般にチェーン店や大きな診療所は集客性を中心に考えられていますので、治療内容を特化して専門領域に優れた診療体制を確立するのは困難ですし、勤務医に歩合制といった売上給を採用している施設では長期的責任の所在が曖昧なこともあり診療モラルもふくめ、患者さんの利益が必ずしも保障されると限りません。 また大学病院もそうですが、治療をするのは担当医ですので、結局は担当者の力量が治療結果に影響するのは個人医院とかわりません。 通常は口腔外科のような特殊科目をのぞけば臨床経験は個人開業医に一日の長があるでしょう。 しかしながら個人医院は患者さんの選択肢がすくないとともに、チェック機能が働きずらいことから、院長がいろいろな意味でお山の大将化してしまう弊害はあり、この点は私どもも肝に銘じております。
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