*生まれたての中切歯の神経を取ってしまったら、その後この歯を早期に失う確立が高くなります。 当日単純に”えい、やあー”とくっつけるのを回避したのは、歯髄からの浸出液が観察されたからです。 出血はなくとも液状成分が介在すると硬化した接着材に目に見えない隙間ができ、マイクロリーケージという持続的微小漏洩が惹起され必ず歯髄に細菌感染がおこります。 このようなケースでは露出した歯髄断端に痂皮形成がなされた後はじめて接着操作をしたのがポイントです。
繊細な手技など小3の男の子には理解不能ですが泣かずに平気だったのは感心ものでした。 脱臼をしなかったのも非常にラッキーでした。 *なお、自発痛が認められる場合は不可逆的な歯髄感染と考えられ、残念ながら”神経”は保存できないようです。 |