予防と健診

口腔衛生と問題の早期発見

 イーデント歯科室では、どんな良い治療よりも疾患に至らない予防こそ大切であることを認識しています。 個々の患者さんに応じた健診スケジュールを組み、定期的な口腔清掃(歯石除去等)と歯ブラシ指導をおこなっておりますが、それでも一番の予防のポイントはご本人のポジティブ(前向き)な意識と考えます。  当院の衛生士は歯石除去や簡潔な歯磨き指導にとどまらず、撮影した写真記録もお見せして、良い変化を実感してもらい動機付け(モーチベーション)をはかったり要所での励ましも交え、患者さんみずから口腔環境を良い状態に保っていただけるよう努めております

歯石除去について 定期検診は来院のしやすさやのため、歯石除去をふくめ1回の来院で終わることを心がけておりますが、1年近く健診期間に間が開きますと、歯石の沈着が増えるため複数回に分ける場合が多くなります。 また新患で来院された方で歯周病の進行が中等度以上の場合は初期治療としての(麻酔なしの)歯石除去と歯磨き指導のあとで、前歯・奥歯とブロックごとに数歯ずつ局所麻酔下で歯肉下の歯石を丁寧に清掃を繰り返すケースもあります。 
*歯周病が進行した場合は、いわゆる歯周外科といった切開処置をともなう治療が実施されることもあります。

初期ウ蝕について 健診を守られている方で初期のムシバの兆候が歯の隙間や歯の根面にあるような場合は、再石灰化も期待してフッ素の応用や歯ブラシ・フロスの励行を勧めたうえ、次回以降の検診にてチェックアップし治療が必要か判断しております。 歯の隙間のムシバは初期の段階では判然としないうえ、健全歯質を患部の10倍以上削らないこともあるからです。 う蝕は悪性病変ではないうえ、一度削られた歯面は一生なにかの材料でカバーされなくてはなりませんから、それ自体がリスク要因です。 歯髄が守られる段階では健康歯質を大量に削除してまでの治療は控えさせていただいております。

レントゲン撮影について 当院では歯周組織が安定していれば健診のたびにX線撮影をすることはありません。 しかしながら歯の隙間のムシバ(隣接面カリエス)は目視では大きくなるまで確定できないこともあり、歯髄に近接するまで確認・処置が遅れることがあります。 そのため2025年現在においては変化への早期対応のため2年に1回は歯列全体のX線(パノラマ)撮影をお願いしております。 
*以下のように下顎の埋伏智歯の存在が大事な第二大臼歯の根面に齲蝕を発生させることもX線画像でないと確認できません。

埋伏智歯による第二大臼歯の根面カリエス

あなたの笑顔を守るために

~ プロフェッショナルケアとセルフケアでかなえる健やかな口もと ~

毎日の食事や会話、そして笑顔。
お口の健康は、日々の暮らしを支える大切な基盤です。
私たちイーデント歯科室では、「予防」を軸としたオーラルケアに力を入れています。
痛くなる前に、トラブルが起きる前に、健やかな歯と歯周組織を守ること。それが私たちの目指す歯科医療です

◆ プロフェッショナルケアとは?

歯科医院で受ける専門的なケアを指します。
歯石やバイオフィルムの除去、歯肉の状態をチェック、フッ素塗布など、日常の自宅でのブラッシングでは届かない部分までしっかりサポートします。
当院では、患者さんお一人おひとりに合わせたケアプランをご提案しています。

◆ セルフケアも大切です

毎日の歯みがきやデンタルフロス、食生活の見直しも口腔環境を整える大切な要素です。
私たちは「どうやって磨くか」「どんな道具を選ぶか」といった具体的なアドバイスも丁寧にお伝えします。

小さな習慣が、大きなちがいを生みます。

「最近、歯科に行っていないな…」
「ちょっと歯ぐきが気になるかも…」

そんなときこそ、まずはお気軽にご相談ください。
安心して通っていただける、やわらかく丁寧なケアを心がけています。
あなたの今と未来の笑顔を、一緒に守っていきましょう。

🦷 ムシバ予防 / ムシ歯の原因菌とは?

◆ 原因菌:ミュータンス菌(Streptococcus mutans)

  • お口の中にいる細菌の中で、甘いもの(糖分)をエサにして酸を出すのがこの菌です。
  • その酸が歯の表面(エナメル質)を溶かしてムシ歯になります。

◆ ムシ歯進行のパターン

  1. 糖分の摂取
  2. ミュータンス菌が糖を分解して酸を出す
  3. 酸によって歯の表面が溶ける
  4. それが毎日続くと穴があき(脱灰)、ムシ歯になります
  5. 歯の噛みしめによるエナメル質のひびへの菌の侵入も難易度の高い問題です!

◆ ムシ歯予防のポイント

  • 歯ブラシでプラーク(歯垢)を取り除く
  • 甘いものの摂り方を工夫(ダラダラ食べを避ける)
  • 酸の緩衝能がある唾液の働き(再石灰化)を期待するため間食を減らす
  • フッ素入りの歯みがき粉を使って歯質を強くする
  • 定期的な歯科検診でチェック!

歯周病予防 / 歯肉の炎症の原因菌は?

◆ 原因菌:歯周病菌(ポルフィロモナス・ジンジバリスなど)

  • red comlexと総称されるこれらの菌は、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)にたまりやすいプラークの中にいます。
  • プラークを放置すると、毒素を出して歯ぐきに炎症を起こします。

◆ レッドコンプレックスと歯周病

  • レッドコンプレックスは、歯周病が進行した段階で増殖し、歯周病の症状をさらに悪化させるため、歯周病の「悪玉菌」とも呼ばれます。
  • これらの細菌は、歯周ポケット内でバイオフィルムを形成し、歯周組織を破壊することで、歯周病を進行させます。プラークを放置すると、毒素を出して歯ぐきに炎症を起こします。
  • 重度の歯周病患者の歯周ポケットからは、これらの細菌が同時に検出されることが多く、互いに助け合って増殖し、病原性を高めていると考えられています。

◆ 歯周病の進行パターン

  1. 歯ブラシによる清掃が不十分である
  2. 歯と歯肉の境目に細菌のかたまり(プラーク)がたまる
  3. 歯周病菌が毒素を出して炎症を起こす
  4. 進行すると歯を支える骨が溶け、歯がグラグラになる

◆ 歯周病予防のポイント

  • 歯と歯肉の境目を意識した丁寧なブラッシング
  • 歯間ブラシフロス細かいすき間も清掃
  • 定期的なクリーニングで歯石を除去
  • 生活習慣(喫煙・ストレス・睡眠不足)にも注意!

🔍 ポイントまとめ表

項目ムシ歯歯周病
主な原因菌ミュータンス菌歯周病菌(P.ジンジバリス等)
好む生息場所歯の表面・溝・歯と歯の間歯と歯肉の境目
菌の産生物酸(歯を溶かす)毒素(歯肉に炎症)・粘着物質
おもな予防法歯ブラシ・フッ素・砂糖制限・間食防止歯・歯肉緑の清掃・歯石除去・禁煙